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更新日:2026年09月14日

履歴書・職務経歴書の書き方|項目別の見本と例文

転職の応募書類を前にして、「履歴書と職務経歴書の書き方が分からない」と、手が止まっていませんか。どの欄に何を書けば正解なのか、迷うと不安を感じるものです。空欄だらけの用紙を眺めて、ため息が出てしまう方も多いはずです。

ご安心ください。2つの書類は、項目ごとに「書き方の型」が決まっています。基本の型に沿えば、十分に通用する応募書類が作成できます。

本記事は、読み進めながら手元の書類を埋めていくだけで、転職で通用する応募書類が仕上がる構成になっています。

履歴書と職務経歴書の違いと作成の順番

結論から言えば、2つの書類は「役割」がまったく違います。ここを取り違えると、内容が重複してどちらも薄くなります。まず違いを押さえましょう。

2つの役割の違いと「両方提出」が基本

履歴書は基本情報を示す書類です。氏名・学歴・職歴・資格などを、決まった様式で簡潔に記載します。一方、職務経歴書は「実績を伝える資料」です。どの会社で何を担当し、どんな成果を出したかを、自由な様式で具体的に伝えます。

違いを一覧で整理します。

項目履歴書職務経歴書
役割プロフィールの確認実績・スキルのアピール
様式ほぼ定型(市販・Web)自由(フォーマットを選ぶ)
分量1〜2枚1〜2枚
見られる点経歴の事実・基本情報再現性のある成果

転職では、履歴書と職務経歴書の両方の提出を求められるのが基本です。実務上、片方だけでは選考に進めないケースがほとんどです。「両方いるの?」と戸惑うかもしれませんが、セットで用意すると考えてください。

先に職務経歴書→履歴書。2つの書類を食い違わせない統一ルール

作成の順番は、先に職務経歴書、次に履歴書がおすすめです。理由は、職歴を詳しく棚卸ししてからのほうが、履歴書の職歴欄も正確に書けるからです。

そのうえで、2つの書類を食い違わせないことが重要です。一般的な解説記事の多くは、各書類を個別に説明するだけで、両者の整合性には触れていません。ここが重要なポイントです。次の3点は必ず統一しましょう。

  • 西暦か元号(令和・平成)か:どちらかに揃える。混在はNG
  • 会社名の表記:「(株)」ではなく「株式会社」と正式名称で統一
  • 在籍期間:入社・退社の年月を両書類で一致させる

前提を整理できたところで、いよいよ本題に入ります。まずは、アピールの主役となる職務経歴書から、項目ごとの書き方を見ていきましょう。

職務経歴書の書き方①|フォーマット選びと経歴の書き方

職務経歴書の書き方は、まずフォーマット(書式)選びから始まります。自分の経歴に合う型を選ぶと、強みが自然に伝わります。

編年式・逆編年式・キャリア式の選び方

職務経歴書のフォーマットには、主に3つの型があります。それぞれ向き・不向きがあります。

フォーマット特徴向いている人
編年式古い職歴から時系列で書く経歴に一貫性がある人
逆編年式新しい職歴から書く直近の実績を強調したい人
キャリア式職務・プロジェクト単位でまとめる職種が多い・専門性が高い人

転職では、直近の実績を最初に見せられる逆編年式が選ばれやすい傾向です。迷う場合は、逆編年式を選ぶとよいでしょう。

職務要約の書き方

職務要約(これまでの経歴を3〜4行でまとめた冒頭文)は、採用担当者が最初に読む重要な部分です。ここで関心を持ってもらえるかが、評価を左右します。

書き方のコツは、応募先で活かせる経験を先頭に置くことです。見本は次のとおりです。

大学卒業後、株式会社△△にて5年間、法人向けのIT機器の提案営業に従事しました。新規開拓と既存深耕(既存顧客への追加提案)の両方を担当し、直近2年は担当エリアの売上目標を連続で達成しています。マネジメント補佐として、後輩3名の育成にも携わりました。

職務経歴(会社概要・業務内容・実績)の書き方

職務経歴の本体は、「会社概要 → 業務内容 → 実績」の順で書きます。実務では、実績を数字で示せるかどうかで評価が大きく変わります。

見本は次のとおりです。

株式会社△△(在籍:2018年4月〜2023年8月)
事業内容:法人向けITソリューションの販売/従業員数:約300名

  • 担当業務:中小企業向けの新規開拓営業、既存顧客のフォロー
  • 実績:
    • 2022年度 担当エリア売上 前年比120%を達成
    • 新規契約 年間25件(部内平均の1.4倍)
    • 営業部員20名の中から選出され、社内表彰を2年連続で受賞

「売上に貢献した」ではなく、「前年比120%」のように具体的な数値で書きます。数字で示すことで、成果の大きさが客観的に伝わります。数字がない業務でも、件数・人数・頻度に置き換えると具体的になります。

経歴欄が書けたら、次は評価を左右するスキルと自己PRです。ここで一歩踏み込みましょう。

職務経歴書の書き方②|スキルと自己PRで差をつける

職務経歴書の書き方で差がつくのは、スキルと自己PRの欄です。経歴が同じでも、ここの厚みで印象は変わります。

活かせる知識・スキルと保有資格の書き方

「活かせる知識・スキル」欄には、応募職種で役立つ能力を具体的に書きます。抽象的な言葉だけでは伝わりません。使用場面をセットで示しましょう。

  • PCスキル:Excel(VLOOKUP・ピボットテーブルを用いた売上分析)
  • 語学:ビジネス英語(海外拠点との週2回のメール対応)
  • 専門スキル:提案資料の作成、商談から受注までの一連の対応

自己PRの書き方と実績を数値で示すコツ

自己PRは、職務経歴書の締めくくりであり、最大の見せ場です。「強み → 根拠となる経験 → 入社後の貢献」の順で書きます。

例文は次のとおりです。

私の強みは、課題を数字で捉え、改善まで実行する力です。前職では、失注案件を分析して提案フローを見直し、成約率を15ポイント改善しました。この分析と改善の姿勢を活かし、貴社でも成果に直結する営業活動に取り組んでまいります。

書類選考で落ちやすい職務経歴書のNG例と直し方

書き上げた達成感でつい見落とすのが、選考でマイナスに働くポイントです。転職支援の現場では、内容は悪くないのに書き方で損をしている職務経歴書が数多く見られます。よくある失敗を4つ紹介します。当てはまっていないか、手元の書類で確認してみてください。

失敗1:実績が「頑張りました」で終わっている

「売上に貢献しました」「精一杯取り組みました」といった主観だけの表現です。採用担当者には、努力の大きさが伝わりません。数字がないと、成果を比べようがないからです。直し方はシンプルで、件数・金額・比率に置き換えます。「新規契約を年間25件獲得(部内平均の1.4倍)」のように、事実で語りましょう。

失敗2:業務内容の羅列で、応募職種との接点が見えない

担当してきた仕事をただ並べただけの状態です。情報は多いのに、「自社でどのように貢献できるのか」という疑問だけが残ります。原因は、応募先が求める人物像を意識せずに書いているためです。直し方は、応募職種で活かせる経験を先頭に置くこと。関係の薄い業務は思い切って削ると、強みが際立ちます。

失敗3:履歴書と在籍期間・社名が食い違っている

職務経歴書では「2023年8月退社」、履歴書では「2023年9月退社」。こうした小さなズレは、意外と多く見つかります。採用担当者は「経歴を盛っているのでは」と不安を覚えます。事実確認が必要になり、選考が滞ることもあります。直し方は、2枚を並べて年月・社名を照合するだけ。提出前の見直しを習慣にしましょう。

失敗4:使い回しで、志望動機や社名がずれている

前の応募先の社名が残っていた、という失敗です。すぐに「本気度が低い」と判断されます。せっかくの経歴が、正当に評価されなくなるおそれがあります。直し方は、応募先ごとに固有名詞を必ず見直すこと。テンプレートを使う場合ほど、送信前の最終確認が欠かせません。

どれも、知っていれば防げるミスばかりです。逆に言えば、ここを外さないだけで通過率は着実に上がります。

職務経歴書が仕上がれば、実績の棚卸しは完了です。その内容をもとに、次は履歴書を項目ごとに埋めていきましょう。

履歴書の書き方|項目別の記入ルールと見本

履歴書の書き方は、項目ごとにルールを守ることが基本です。難しく考える必要はありません。順番に埋めていけば完成します。

日付・氏名・住所・連絡先など基本情報の書き方

まず基本情報です。ここでのミスは「注意力がない人」という印象につながります。細部まで丁寧に書きましょう。

  • 日付:提出日(郵送日・持参日)を記入する。作成日ではない
  • 氏名:ふりがな・フリガナの表記を様式に合わせる
  • 住所:都道府県から番地・建物名まで省略せず記入
  • 連絡先:日中つながる電話番号とメールアドレスを記載

学歴・職歴欄の書き方(西暦/元号・入退社・「現在に至る」)

多くの人がつまずくのが、学歴・職歴欄です。職歴の書き方や職務経歴書との使い分けに迷いがちですが、ルールはシンプルです。

学歴は、一般的に高校入学から書きます。学校名は正式名称で記入します。「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」です。

職歴は、入社と退社を1行ずつ分けて書きます。在職中の場合は、最後に「現在に至る」と記入します。そして右下に「以上」で締めます。

見本は次のとおりです。

2014年4月〇〇高等学校 入学
2017年3月〇〇高等学校 卒業
2017年4月〇〇大学 経済学部 入学
2021年3月〇〇大学 経済学部 卒業
2021年4月株式会社△△ 入社
2023年8月一身上の都合により退社
2023年9月株式会社□□ 入社
現在に至る
以上

なお、職歴が多い方や実績を詳しく伝えたい方は、先に作成した職務経歴書で補足できます。履歴書の職歴欄は「事実の一覧」に徹して問題ありません。

職歴欄でやりがちなNG例と改善後

職歴欄は事実を書くだけの欄ですが、書き方ひとつで印象が変わります。とくに離職期間や社名変更があると、手が止まりがちです。よくある2つのケースを、悪い例と良い例で見比べてみましょう。

ケース1:離職期間(ブランク)があるとき

空白期間を何も書かずに空けると、採用担当者は「この間、何をしていたのだろう」と不安を抱きます。かといって、私的な事情を長々と書く必要もありません。理由を簡潔に記載することが適切です。

NG例(空白の理由がなく、不信感を招く)

年月職歴
20238株式会社△△ 一身上の都合により退社
20244株式会社□□ 入社

改善後(ブランクの理由を一行で明記)

年月職歴
20238株式会社△△ 一身上の都合により退社
20239職業訓練校にて〇〇スキルを習得(2024年3月まで)
20244株式会社□□ 入社

療養や育児が理由の場合も、「体調回復に専念(現在は就業可能)」のように、前向きな一言を添えると安心感が伝わります。

ケース2:社名変更・出向があるとき

在籍中に会社名が変わった場合、旧社名だけだと現在の会社が特定できません。逆に、出向先を勤務先のように書くと、経歴が正確に伝わりません。事実を誤解なく示すことが大切です。

NG例(旧社名のみ・出向先を勤務先として記載)

年月職歴
20184株式会社エービー商事 入社
20214株式会社シーディー物流 勤務

改善後(現社名を併記・出向は「〇〇へ出向」と明記)

年月職歴
20184株式会社エービー商事(現・株式会社ABトレード)入社
20214グループ会社の株式会社シーディー物流へ出向(2023年3月まで)

社名変更は「(現・〇〇)」、出向は「〇〇へ出向」と書き分けます。このように記載することで、経歴を正確に示せます。

免許・資格欄の書き方

免許・資格欄は、取得年月が古い順に書くのが原則です。名称は正式名称で記入します。「英検」ではなく「実用英語技能検定〇級」と書きましょう。なお、応募職種に直結する資格は、取得順にとらわれず目立つ位置に置くと効果的です。

志望動機の書き方【例文つき】

志望動機は、履歴書の中でも読み手が最も注目する欄です。「なぜこの会社か」を、自分の経験とつなげて書きます。

型は「①応募先に惹かれた理由 → ②自分の経験 → ③入社後にどう貢献するか」の3ステップです。

例文は次のとおりです。

貴社の「顧客の課題起点」という営業方針に強く共感し、応募いたしました。前職の法人営業では、既存顧客への提案を通じて担当エリアの売上を前年比120%に伸ばしました。この課題解決型の営業経験を活かし、貴社の新規開拓に貢献したいと考えております。

数字を1つ入れるだけで、説得力が大きく変わります。職務経歴書で書いた実績と数字を食い違わせない点にも注意しましょう。

本人希望記入欄・証明写真のポイント

本人希望記入欄は、原則「貴社の規定に従います」と書きます。給与や勤務地の希望は、どうしても譲れない条件だけを簡潔に添えます。証明写真は3か月以内に撮影し、スーツ着用が基本です。第一印象を左右する要素なので、ここも丁寧に準備しましょう。

履歴書と職務経歴書がそろえば、あとは仕上げです。最後に、両方提出のときに差がつくコツと最終チェックを確認しましょう。

【転職者向け】両方提出で差がつく書き分けと最終チェック

履歴書と職務経歴書の両方を提出する際の仕上げは、「役割分担」と「最終チェック」です。ここまで整えれば、自信を持って提出できます。

履歴書と職務経歴書で役割を分担し、内容を重複させない

履歴書と職務経歴書を両方提出する場合の基本は、内容を重複させないことです。同じことを2枚に書くと、どちらも印象が薄くなります。

  • 履歴書:経歴の「事実」を簡潔に(学歴・職歴・資格)
  • 職務経歴書:経歴の「中身と成果」を詳しく(業務内容・実績・スキル)

履歴書の職歴欄で足りない部分を、職務経歴書で補う。この関係を意識すると、2つの書類の役割が明確になります。

提出前チェックリスト(手書き/データ・郵送/メール)

提出直前の見直しで、思わぬミスを防げます。安心して送るために、次のリストで最終確認しましょう。

  • [ ] 西暦/元号が2枚で統一されているか
  • [ ] 会社名・在籍期間が2枚で一致しているか
  • [ ] 誤字・脱字、送り仮名のミスがないか
  • [ ] 証明写真は3か月以内・スーツ着用か
  • [ ] データ提出時のファイル名は「氏名_履歴書」など分かりやすいか
  • [ ] メール送付時は、添付漏れがないか/本文に挨拶を書いたか
  • [ ] 郵送時は添え状を同封し、クリアファイルに入れたか

なお、書類作成の基本については、厚生労働省のハローワークも「履歴書・職務経歴書の書き方」に関する情報を公開しています。公的な情報とあわせて確認すると、より安心です。

出典:厚生労働省 ハローワークインターネットサービス

ここまで整えれば、応募書類は完成です。最後に全体を振り返りましょう。

項目別に埋めれば履歴書・職務経歴書は必ず完成する

履歴書と職務経歴書の書き方は、項目ごとの型を守れば完成させられます。ポイントを振り返ります。

  • 2つの書類は役割が違う。履歴書は「事実」、職務経歴書は「成果」
  • 作成は職務経歴書→履歴書の順。西暦/元号・社名・在籍期間は統一する
  • 実績は「前年比120%」のように数字で示すと説得力が出る
  • 両方提出では内容を重複させず、提出前チェックで仕上げる

空欄を前に不安を感じていた当初の状態から、ここまで来れば十分です。あとは自信を持って提出するだけです。

とはいえ、「この書き方で本当に通るのか」と最後に不安が残ることもあります。そんなときは、転職のプロに一度見てもらうのが近道です。書類の添削やキャリア相談を無料でご利用いただけます。まずはお気軽にご登録のうえ、書類を万全の状態に仕上げてみませんか。